ホーム›狂俳日々徒然› 歴史, 狂俳とは, 狂俳の作り方 › 祖師遺訓見返内定座・選者の心得ー見返内探題作句の規定
(岐阜調狂俳定座)
秀逸 当季(関巻時の季節)の句にして景色整い意味深重なるを好む、然れども技巧に過ぎたるは悪し。
第二 恋の真情を穿ちたるを良しとす。
第三 神祇、釈教又は気品高く、貧富厭いなき大人物の句をよしとす。
第四 極めて軽妙にすらすらと出来たる句。
第五 月の句たること。然れ共佳句なきときは無月にてよろし、其の際は、句意に月の余剰あるものたること。
第六 女性の句にして愛情・述懐又は恋なれば第二の恋より薄き句たること。
第七 他の季(開巻時季以外)にして侘び寂びある高尚の句、又は都合にて第五の月を送るもよし。
第八九十 選者の遊び場なれば嗜好に任す、然れども先に選みたる句に八重ざること、但し俳句のある場合は十番に据へるべし。
見返 他の季より見出すべし、但し七番と同季にならざること。又秀逸に勝りたる句は据えざること。
大尾 一巻の殿りなれば人物、景色、居所何れにしてもよし、但し締りある高尚の句を据へるべし、尚秀逸が昼なれば夜の句、内の句なれば外の句を据えるべし。
以上の如くなれば以下右に準じて八重ざる様百内を組上ぐること肝要なり。
ー見返内探題作句の規定ー
秀逸 題意又は句意に添ふ季語を詠み込むこと。
第二 高尚にて下卑にならざること。(色番又は色句ではない)
第三 神、仏、社、又は人物等気品高きこと。
第四 軽妙に作句すること。
第五 四季何れの月たるかをわきまえて必ず其の季語を詠み込むこと。
第六 友情、無情、愛情又は女、子供の句たること、但し二番より恋は薄きよう作句すること。
第七 題意又は句意に添ふ季語を必ず詠み込むこと。
第八九十 季題の句を据へたる場合は季語を又十番に俳句を据へたる時も季語を詠み込むこと。
見返 題意又は句意に添ふ季語を必ず詠み込むこと。
大尾 高尚にして質実、重厚、貫禄あるよう作句すること。
探題は俳諧の脇句であるから、七、七の十四文字で一句を形成する。必ず字余りにしないこと。
探題を書く序列は秀逸、二、三の順にし十、見返、大尾を書止めとする。
月の句は見返し内に一句たること。題号(近評とも云ふ)は秀逸の探題に対する題号であるから探題に添う題号たること。
見返し内二十句は同じ句のものは無いので探題十二章には同じ漢字を用いないよう注意すること。
選者たるものは右の条々堅く守るべきこと。
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