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狂俳の探究 第三回 編集部

2022.05.03 93

句会への投吟が上達のコツ

樗流会では、令和四年三月十九日に十二世八仙斉晴月宗家襲統と、香酔庵待花大人立机の披露文芸大会を計画しています。その大会への投吟募集を令和三年四月頃から会員の皆様へお願いし、昨年九月三十日に締め切りました。

コロナ禍蔓延により樗流会の活動も十分にできない中で、果たしてご投吟がしていただけるかどうか、非常に心配をしてりました。ところが締め切ってみたところ、ご投吟者百二十二雅(百八十二組)三千六百二十六句に達しました。句集担当の関係者一同大きな驚きと共に、ご投吟いただいた各雅の皆様のご協力に対し、深く感謝しているところであります。

樗流会の最盛期時代の百三十社、千六百雅の会員を擁したころとは違い、今では二百三十雅余と少ない会員の中で、これほど多くのご投吟をいただいたことに大きな感動を覚えたところです。ご投吟の内容を備に見てみますと、一賀二組の方が多くおられ、中には一雅三組をご投吟いただいた方もおられます。

樗流会にとっては、一大イベントである宗家襲統をお祝いしようとの思いが溢れる行動であり、お一人お一人の方が少しでも樗流会を盛り上げようとのお気持ちを持っておられることを有難く思っております。

また、句作りの面から言っても、句作りの上達には、一にも二にも句を作ること、さらに句会があれば作った句を投吟して句を競い合うことだと思います。苦労して作った句ですから、もし選から漏れても、入選した句を比較することによって自分の句作りの力を磨いていくことができます。自分一人で一生懸命に頑張っているつもりでも、自己流ではなかなか上達しないものです。是非会員の皆さんには、樗流会の誌上競点句、また句会のみならず各地区の文芸祭、さらには月二回の岐阜新聞句への投吟等、あらゆる機会を捉えて句作りの力を磨いていただきたいと思います。

このことについても、平成十八年七月一日(樗流一九一号)で、投吟の大切さが記述されていますので、以下に紹介します。

狂俳入門

解説 曽北社 田中愚坊

各地区の大会へ二〇句三十句を投吟します。その時自分で満足できる句が何句あるか、全句が自信作ではないでしょう。併し何句か自信のある句があると思います。そしてその句が入賞するかというと案外入賞することが少ないと思います。それは自己満足であって必ず欠点があるからだと思います。また、自信作でない二〇句、三十句をなぜ投吟するかと疑問が出ますがそれはその時点では自信があった句だと思います。大体投吟するのは誰でも入賞が大きな目的でしょうが何よりも大会を応援するための相互扶助の意味が大切なことです。入賞する人は常に良く勉強しているからだと思います。投吟しない人は中々上達は致しません。入賞しないから恥ずかしいから投吟しないのではなく、どんどん投吟しましょう。
さて、今回の例題は「素直」「憧れ」です。次の通り質問にお答えいたします。

質問雅 奥津保社 波多野妙生

原句[ 素直 ]
① 円ら子を 愛おしく抱く

愛情豊かな微笑ましい情景ですが題が見えません。狂俳は難しく詠むのではなく、平易に詠んで意味深長な句、勿論題意がなければなりません。原句に対しての例句もできませんが

例句[ 素直 ]
抱けば泣き止む 笑みこぼす

原句[ 憧れ ]
② 友の句の 見事さに笑む

笑むで止めては題がありません。

例句[ 憧れ ]
見事な友の 句に惚れる

質問雅 御佩社 北野巻絵

原句[ 素直 ]
① ひの木林が 天をつく

佳句ですが単調な句ですので着想を変えて詠んでみてください。

原句[ 憧れ ]
② 月に人間 降り立ちぬ

一応は句になっておりますが、これは世界中の憧れでしたので感動が欲しい。

例句[ 憧れ ]
月へ世紀の 一歩踏む

質問雅 有終社 清水干流

原句[ 素直 ]
① 親の意見に 背かない

原句[ 憧れ ]
② 百位の天使に 夢抱く

②句とも大変よくできています。例句のいらぬ句ですが、①は余りにも素直で何かが欲しい。

例句[ 素直 ]
親の意見に 耳を貸す

座五で大変句意が違ってきますが会員の皆さんのお考えは如何でしょう。

質問雅 御佩社 福井保子

原句[ 素直 ]
① まとも通らぬ 世を嘆く

原句[ 素直 ]
① 裏も見なけりゃ 馬鹿を見る

正直者が馬鹿を見るという事を詠んでいます。題が素直ですが、題を否定した句です。題を詠めていません。
考え過ぎの感があります。素直に素直を詠まなければなりません。

原句[ 憧れ ]
② 逢わぬが花と 身に染みた

逢っても届かぬ人だから逢わぬ方がよいという事は題からそれています。①の前句と同じです。

例句[ 素直 ]
① 汗した丈けの 徳はつく

例句[ 憧れ ]
② 夢に迄見た 人に逢う

時り題の裏(反対)を詠んだ句が入賞していますが作る人も選する人も注意して欲しいと思います。


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