ホーム›狂俳日々徒然› 副会長・地区代表, 美並社, 郡上地区 › 「祝辞」副会長 路傍庵 大澤草児
思えば、約五十余年前、在住した住宅の離人から誘われ、地元の楊柳社に加入したのが狂俳との出合でした。
当初、狂俳という文芸の手解きを受けたのは、基水さん(後の九世細味庵宗家)でした。当時は、郡上の各地に結社がありました。
八幡に積翠社、今遊社、尾崎社、向山吟社、楊柳社、明方筋に有終社、鴬里社、明楓社、和良筋に西和良社、親友社、茶の香社、以文社、下川筋にメダル吟社、美並社がありました。現在隆盛の三栄吟社が結成されたのはかなり後のことです。
その後、交流が広がり、県内各地区の句会に参加するようになり、多くの方々と知り合い、狂俳を通じて有意義な時を過ごさせて頂きました。特に、バスを連ねて出掛けた吟行旅行は、狂俳に限らず、それぞれの趣味、特技、人生観など語り合い、酒も手伝って大いに盛り上がりました。その折々に御厚誼を頂いた多くの雅友の皆様が懐かしく瞼に浮かんできます。昨秋は、祖師樗良翁二百四十回忌並びに・細味庵路牛、八仙斉爽風両家の追善文芸大会が開催されました。
さらに今春は、誌上開巻の本大会と、十二世八仙斉晴月宗家襲統並びに香酔庵待花大人の立机披露文芸大会が予定されております。
このように、樗流会にとっても歴史的な時期に巡り合わせ、活動の一端を担わせて頂きますことを喜びたいと思います。
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