岐阜調狂俳と俳句の研究

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行灯まつり 池田町 白鳥神社奉燈狂俳

2022.04.26 921

白鳥神社奉燈狂俳は、明治三十六年記帳の記録が残ることから、明治時代には白鳥神社の祭礼行事の一つとして村内で行われたと推定されます。

白鳥神社は日本武尊が祭神で、きわめて歴史の古い郷社であります。因みに岐阜市の伊奈波神社の祭神は日本武尊(小碓尊)の兄公 大碓尊であります。

白鳥狂俳は、歴代の選者のリードと地元民の協力により百二十余年も続けられている白鳥独特の伝統文芸となっています。

二名の選者が、年毎に課題を発表し、一般から投句を募集するものです。昭和初期には、池田、揖斐川、大野、神戸、赤坂等の各町村からも応募があり大変盛んであったようです。開巻当日には百句が選ばれ、書と俳画の達人が、これを和紙に納め、灯籠ができあがり、春の例祭に神社参道に村人が飾り付けて奉燈されました。

平成二十一年には「白鳥奉燈狂俳保存会」が発足し、高崎詩苑雅が会長となり伝統を守り研鑽に努めてきました。そして平成二十四年には、その活躍が認められ、「池田町教育文化功労者表彰」を受賞する栄に浴しました。

一方、白鳥神楽の歴史は古く鎌倉時代より始まっており、当時この地方を襲った日照りに氏子が神前にヒョットコ・ショーキの面をつけ、笛や太鼓に合わせて雨ごいをしたのが始まりとされています。神楽奉納の華、獅子舞は揖西吟社の美松雅が演じ、太鼓は白鳥区長で同じく高崎豊雅が務めています。

伝統神楽(昭和三十二年池田町無形文化財)奉納とともに奉燈狂俳を通して地元の伝統文化を楽しむものですが、その両方に区長の高崎豊雅や高崎詩苑雅・美松雅が親子二代に亘ってご尽力活躍されています。

近頃では、サンビレッジ国際医療福祉専門学校や池田小学校や子供狂俳の勉強会を実施するなど、さらにその輪が広がり、今後が期待されるところであり、将来が楽しみであります。


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