ホーム›狂俳日々徒然› 名誉会長・名誉副会長, 挨拶 › 祝辞 東海樗流会名誉会長 古田肇 岐阜県知事
東海樗流会が創立七〇周年の節目を迎えられましたことを、心からお慶び申し上げます。
貴会におかれては、約二五〇年の歴史を有する岐阜発祥の文芸「狂俳」の継承と発展にご尽力いただくとともに、会報「樗流誌」の発刊をはじめ、地区研修文芸大会や狂俳顕彰行灯まつりの開催など、日頃より地域で精力的に活動されておりますことに深く敬意を表する次第です。
令和二年度には、これまでの活動や文化振興に対する功績が高く評価され、本県の文化・芸術分野における最高賞「岐阜県芸術文化顕彰」を受賞されました。改めてお祝い申し上げるとともに、今後も、長い時を超えて先人から受け継がれてきた「岐阜狂俳」を「知り」、「生かし」、「守り育てる」という「知・創・伝」の精神で、未来へとつないでいかれることを期待しております。
さて、コロナ禍により社会経済を取り巻く環境は一変し、文化活動にも様々な制約が課されました。その一方で、文化の力は、人々に癒しや安らぎ、明日への希望を与えてくれることを再認識することができました。
こうした中で、貴会が先頭に立って、狂俳の魅力を広く発進するとともに、次世代への伝承に取り組んでおられることは大変意義深いものであります。
県では、「アフターコロナ」を見据えるにあたって、文化が果たす役割は、一層重要になってくると考えており、オール岐阜で一丸となって、その魅力をさらに磨き上げてまいりたいと考えています。
折しも、令和六年には、四半世紀ぶりに「国民文化祭」が本県で開催となります。この国内最大の文化の祭典に向けて、「岐阜の狂俳」をはじめ、「清流の国ぎふ」が誇る文化資源を、大いに発進、発展させてまいります。
結びに、貴会の今後益々のご発展並びに会員の皆様方のご健勝とご活躍を祈念し、お祝いの言葉とします。
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